ワクワクする理科実験や、裁縫・手芸を通して、みんなのいばしょを提供する「きみのいばしょ」は槻下にある習い事教室。木枠の大きな窓、少しピンクがかった白い壁、こだわりを
感じられるインテリア。オシャレなカフェに来たのかと勘違いするほどの綺麗な空間で、居場所づくりをしているのは「やまさきまりな」さんだ。

「自分が生まれ育った場所で、みんなが心地よく過ごせる居場所をつくっていきたいと思います」と語るやまさきさん。この場所を始めたきっかけは自身の経験からきている。
県内で中学校の理科の教員をしていたが、その際、心と体のバランスを崩してしまい休職。
自分の心の居場所がないように感じていた。
そんな時、支えになったのが裁縫教室。探すのに苦労したが、ここで「充実した」という実感が心の支えになると感じたそうだ。
元々裁縫が好きだったということもあり「もっと縫いたい！」という気持ちが強くなり、福岡の服飾専門学校に入って、専門的な技術を学び今に至る。

「忙しいと自分を大切にする時間も確保できないときもあると思います。そんな人に、少しだけでもいいので充実した時間、空間を提供したいです」。
そう語るやまさきさんの笑顔には、どこか安心感を感じる。
まずは気軽にお話ししつつ、自分のやりたいことを見つけてみるのはいかがだろうか？