馬野 裕朗
氏名 柳生 拓馬
出身 大阪府大東市
移住年 2025年1月
年代 40代
家族構成 単身
職業 職業訓練生(農業大学校)
琴浦暮らしを始めるまでは、何をされていましたか?
1997年 大東市の紙袋製造業で営業
2008年 八尾市の乳製品で配達
2014年 大阪市の生協で配達
2018年 大東市で書類の回収
2025年1月 琴浦町に移住

なぜ、琴浦町に移住を?

僕は小さな頃から大阪の人混みや騒がしさにストレスを感じていたので、いつかは大阪じゃないところで暮らしてみたいと思っていました。まだインターネットが普及していないときは外の世界の情報を得ることも難しかったのですが、社会人になり、自分で情報を調べて動けるようになると面白くなって。旅行のような形で、車に乗って全国のまちに行っていました。その時に、関西圏から出るのって難しくないなって。地方に訪れては、地方暮らしに憧れていましたね。

それから、実際にいろんな移住フェアやセミナーに足を運んで、地方の暮らしや仕事について調べていました。でも、正直なところ、これから始める農業なんて考えてもなかったんです。あるときに大阪で開催されていた農業フェアに参加した際、琴浦町のブースの方に「琴浦町でブロッコリーの体験研修に来ませんか?」って誘われたんです。そのとき「ブロッコリーってどうやってできるんだろう?」と、純粋な好奇心が一気に湧いてきたんですよ。鳥取って言えば梨のイメージしかなかったのですが、実はトマトやブロッコリーも特産品だと知って、正直びっくりしました。それから、よくよく話を聞いてみると、琴浦町のブースにいた方も同じ八尾市出身の方で嬉しくなりました。 最初は「自分に農業なんて自分には無理かも」と思っていたのですが、話を聞いて「ちょっと、もう一度ちゃんと話を聞いてみよう」って思い直して、倉吉の農業フェアに再度参加しました。その時、改めて農業の支援制度や琴浦町での暮らしのリアルな話を聞いて、「ここならやっていけるかもしれない」と、少しずつ気持ちが変わっていったんです。そして、2025年1月、ついに琴浦町に移住を決意しました。大阪の騒がしさに疲れて、落ち着いた場所で自分のペースで生活したいって、ずっと思っていたので。夢がひとつ叶った嬉しさがありましたね。

こうして柳生さんは新たな一歩を踏み出した

こうして柳生さんは新たな一歩を踏み出した

現在の仕事について教えてください!

平日は農業大学校に通いながら、農業の基礎を学んでいます。大阪では配達業に勤めていたので、運転には慣れてますが、農業で扱う機械の運転は全くの未経験。トラクターの運転の練習も今後あるそうです。ここで4ヶ月間学んでいきます。まさか農業をするとは思っていなかったので、学校で基礎的なことを教えてもらえるのはありがたいなと思っていますね。
まずは農業大学校で農業をしっかり学んで、卒業後は一人前の農家になりたいです。将来的には、自分の農業で町の活性化にも貢献していけたらと思っています。僕はもともと農業に興味がなかったのですが、農業経験を重ねるうちにやり甲斐を感じるようになりました。これからどんどん新しいことに挑戦して、琴浦町で自分なりの生き方を築いていきたいと思っています。

移住するまでに何度も読んだというパンフレット

移住するまでに何度も読んだというパンフレット

琴浦町のいいところは?

琴浦町に来たのはまだ日が浅いのですが、すでに町の人の温かさを感じています。道ですれ違うと挨拶をしてくれますし、初対面でも気さくに話しかけてくれます。大阪にいたときは近所付き合いもそこまで深くなかったので、こんなに温かい雰囲気の町なんだと驚きましたね。お店に行っても店員さんとの距離が近くて、ちょっとした会話ができるのも嬉しいです。
そして、琴浦町に来てからは町報ことうらや町内放送で、毎回イベント欄をチェックしていて。なにか新しい発見があるとワクワクしますね。今はまだ学校が中心で、休日も勉強で忙しいのですが、興味を持ったイベントがある日は趣味のウォーキングを兼ねて出かけています。たとえば、町内で開催されている「古文書を読むワークショップ」に参加してみようと思ってるんです。大阪では全然味わえなかった、町報ことうらや町内放送で地域のイベント情報を知る楽しさも、ここならではですね。この町のお気に入りの場所は、正直まだ見つかっていないですが、これから自分のペースで探していきたいと思っています。

降り積もった雪も新鮮で笑みが溢れる柳生さん

降り積もった雪も新鮮で笑みが溢れる柳生さん

これから琴浦町に移住を検討されている方に、一言!

もし移住を考えているなら、まずは現地で実際に何ができるのか、どんな暮らしが待っているのかを、自分の目で確かめるのが大事です。僕も最初は、農業なんて自分には無理かと思っていました。でも、実際に体験してみたら、新しい発見がたくさんありました。琴浦町は、都会の喧騒とは全く違う、落ち着いた環境で自分のペースで生きるには最適な場所です。ぜひ、一度訪れてみてください!