琴浦町の概要
概要
琴浦町は鳥取県のほぼ中央にある、農業、漁業、商工業が盛んな人口およそ1万7千人ほどの元気いっぱいのまちです。日本の滝百選に選ばれた「大山滝」やかつてこの地を訪れた後醍醐天皇とゆかりの深い清泉「天皇水」などの美しい水の恵みを受け、地酒のほかかまぼこ、お菓子、牛乳・乳製品、二十世紀梨、全国の品評会でも高い評価を受けた牛肉など多くの特産品があります。また、琴浦町には、白鳳時代に建立されたとされる県内最大規模の国指定特別史跡「斎尾廃寺跡」をはじめ、室町時代の南北朝の動乱を描いた太平記の舞台となった「船上山」や日本一に認定された国指定天然記念物「伯耆の大シイ」など数々の名所・旧跡があります。琴浦町は、歴史・自然・産業ともに魅力いっぱいのまちです。
町名の由来
「琴浦」とは、かつて琴浦町の海岸一帯が「琴ノ浦(ことのうら)」と呼ばれていたことに由来しています。「琴ノ浦」は別名「方見ノ浦(かたみのうら)」とも呼ばれ、神代の昔、天照大神が国ゆずりのために派遣した言問(こととい)の使いが、天より降ってこられた場所であるとの伝説から、「言問ノ浦(ことといのうら)」と言われていたものが後世に言問が縮まって「言ノ浦(ことのうら)」となり、さらに「言」が「琴」に変化して「琴ノ浦」となったと言われています。また、このほかに海岸に寄せては返す波の音が琴を弾いた音のようであったとのことから「琴ノ浦」と呼ばれるようになったとも言われています。
逢束海岸
赤碕港
町章
琴ノ浦の海岸線と緑の大地を「こと」の文字でまとめたもの。
全国より応募のあった1,206点の中から決定しました。
自然のゆったりした豊かさを表現しています。
町のシンボル
町花『サクラ』
琴浦町内には船上山万本桜公園をはじめ一円にサクラの名所が広がっています。その種類も豊富で、ソメイヨシノ、シダレ桜、ヤエ桜と、長い期間にわたって開花を楽しむことができます。町内随所を花見の名所として観光資源活用し、町の振興に役立てます。
町木『ブナ』
名勝船上山から大山滝にかけて樹林を形成するブナは、西日本最大級の樹齢を育み、落葉広葉樹として生命力も強くその景観も悠然としています。また、「山は海の恋人」と言われるよう森林を守る保水力などすばらしいものがあり、自然豊かな琴浦町を象徴するにふさわしい樹木です。
町魚『アゴ(飛魚)』
琴浦町の夏を告げる魚として知られ、水揚げ量も多い町の代表的な魚です。加工品も特産品としても親しまれ、地産地消、土産物として利用が多く、宣伝効果も期待されます。また、海面を飛ぶ雄姿は、飛躍を目指す琴浦町のイメージに重なります。
町鳥『カワセミ』
カワセミは、別名「ヒスイ」という宝石の名前を持ち、水辺の宝石とも呼ばれています。エサとなる魚が見える澄んだ川に生息し美しい川のシンボルであり、町民などによる選定選挙において投票総数1,892票のうち最もい多い353票を獲得し選定されました。また、豊かな緑を有する山と広い海をつなぐものとして自然豊かな琴浦町の美しい環境を守ろうという願いを込められています。
位置
鳥取県
琴浦町
琴浦町は、鳥取県のほぼ中央に位置し、県庁所在地の鳥取市には約60km、米子市には約35kmの地域です。南部は、秀峰大山から連なる山地に囲まれ、北は日本海に面しています。町全体は、日本海岸を底辺として、南部の山地で頂点を結ぶ三角形をしており、中心街は日本海岸に沿ってつながっています。
地勢
琴浦町は、東西15.2キロメートル、南北18.5キロメートル、総面積139.97平方キロメートルで、その地勢は、総じて南は大山山麓台地と急峻な山地、北に向かうにしたがって緩やかとなり、町内を南北に流れる加勢蛇川及び勝田川の流域を中心に平野部が開けています。日本海側は、商工業地帯、中部は県下有数の生産・販売高を誇る農業、南側は大山滝、伯耆の大シイ、船上山などで知られる風光明媚な中山間地で多くの観光客が訪れる地域となっています。丘陵地帯は、普通畑、樹園地として耕作されているほか、山林資源も豊富です。東西に延びる海岸線は、単調ながらも遠浅で岩礁が多く、魚類の生息と海草の繁茂に適しており、沿岸漁場として県内屈指の水揚げを誇っています。
変遷
明治22年当時13村あったものが明治30年代よりはじまった明治の大合併により2町9村となり、昭和15年の逢束村、市勢村、伊勢崎村の3村の合併で誕生した浦安町で3町6村となります。そして、昭和20年代の昭和の大合併により東伯町、赤碕町の2町となり、50年の時を経て平成16年9月1日、2町が合併し琴浦町が誕生しました。