令和7年度当初予算編成方針
令和7年度予算編成方針
コロナ禍を経てようやく日常生活が戻ってきたところではありますが、この間に社会情勢や生活様式が大きく変化し、町を巡る環境においても、町民生活や自治会活動なども大きく変化してきています。
このような状況下でもなお、町民の皆様の生活を守る基礎自治体として、変化を恐れず、先取りし、従来のやり方にとらわれない新たな挑戦を進める姿勢が必要となります。
国においては地方創生をさらに強力に進める方針が示されており、これを最大限に活用し、町民の皆様がさらに誇れる琴浦町としていくため、「まちづくりビジョン」、「総合戦略」で掲げた目指す姿を実現するため、大胆かつ丁寧な施策の構築を目指します。
琴浦町長 福本まり子
基本方針
(1)人を大切に
(ア)未来を担う子どもたちの成長と生活を保障するため、その可能性を伸ばせる機会を提供していきます。さらに将来を見据えた教育環境の質の充実を
進めます。
(イ)格差拡大が進む状況の中で、生活困窮者への支援、子どもの貧困対策など、誰一人として取り残さないためのセーフティネットの充実を進めます。
(ウ)もっと暮らしやすい町へ、行政サービスの利便性向上、より少ないコストでより充実した行政サービスを提供していくためデジタルトランスフォー
メーション、更に職員の発案による新しい取組に積極的に取組み役場のポテンシャルを高めます。
(2)地域の輪を広げる
(ア)人口が減少する現状においても、持続可能な地域コミュニティを維持するため、現実に人と繋がる実体験を大切にしつつ、デジタル技術を活用する
など、様々な年代が参加できる新たなコミュニティ環境の整備を進め、様々な分野の知恵と力を結集していきます。
(イ)相次ぐ災害に備え、人命と財産を守るためのインフラの維持・整備、更にソフト事業の充実を図り、災害に強いまちづくりを進めます。
(ウ)増え続ける空き家の除却、利活用と移住定住施策の展開、国の進める二地域居住の取り組みをはじめ、交流人口の増加を図り、町の景観と活気を維
持していきます。
(エ)利用者の減少により維持が困難になりつつある公共交通と買い物などの生活環境について、利用者ニーズを把握し、ライドシェアや貨客混載、自動
運転やドローン技術などの先進的な取組の導入を検討します。
(3)輝く産業、経済の強化
(ア)基幹産業である農林水産業の担い手確保、耕作面積の拡大や作業効率の向上、所得の確保に向けた施策を進めます。
(イ)産業構造の変化や地域社会、経済情勢の変化により事業者の撤退が続く中で、住民の雇用を支える商工業の維持・発展のため事業承継の推進、デジ
タル技術導入支援など施策の推進を図ります。
(ウ)新たに動き出した国際交流を糸口に、異文化理解を進め、同時にインバウンド促進に向けた取組を進めます。来訪者が何度でも訪れてくれる楽しく
魅力的なコンテンツを拡充していきます。
(4)壊さない環境、活かす施設
(ア)まなびタウンとうはくの維持改修や東伯総合公園のサッカー場改修に一定の目処をつけましたが、「琴浦町公共施設総合管理計画」の見直しを行
い、今後の公有地、公有施設の改修及び整理を含めた、有効利用やあり方の検討を進めます。
(イ)より豊かで持続可能な地域とし、環境と社会生活の両立を図っていくため生ゴミなどの廃棄物対策と活用、再生可能エネルギーの活用を進めます。
(ウ)生活環境の維持のため、簡易水道の上水道への統合や防災設備の維持更新、交通インフラの整備を引き続き進めます。
▼令和7年度予算編成方針