ウェルビーイング(幸福)とは

2021年10月28日

 人生最後まで快適に過ごしたいことは、多くの皆さんが望まれることです。人はどんなに頑強な肉体、精神を持っていても天寿を全うして、最後を迎えることは避けて通ることは出来ません。

町では「町版エンディングノート」作成に取組んでいますが、昨日も講師を招いて町民に医療や介護サービス、ケアプランの作成に役立てていただけるノート作成に掛かりました。ここで話題となったのが、ウェルビーイング(Well-being)という、社会が実感できる豊かさで幸福や健康を維持していく考え方でした。地域で幸福感を感じながら生きていくことは重要なことであり、経済的豊かさに加えて精神的な豊かさを求めていく社会を考えて行くことと思います。

 一足飛びに看取りを考えるのではなく、その前段として「幸福や健康」であるためには、どの様な状態を目指し、どのような行動を起こせばよいのかを考えていきたいと思います。

 

 このことは、死にたどり着く前に、人はどのように暮らしていくかを考えて行くことで、エンディングノートを記入する入口になるとも考えます。別の言い方をすれば、「人生に無駄なし」と言われるように後悔することのないよう、人生を全うするにはこのノートで、人生の棚卸しをすることではないでしょうか。

 更に前向きに考えれば、少し地域社会、家庭でやり残しはないのか、今ならできることがあるのではないかと考えていただきたい。そうすることが「人生、世の為、人の為」と行く考えが、成し遂げられるのではないでしょうか。良いノートが出来上がることを、期待しています。

琴浦町長 小松弘明