地域の賑わい

2021年8月4日

人口減少、高齢化社会において地域再生はいかにあるべきかを考え、今回は一案を示したい。

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    波止の祭り(2年連続中止)

 

 この一年半コロナ禍のなか、人口減少している地方では外出が制限され、賑やかな飲食、人との会話がマスクによって憚られる社会となってしまいました。

 しかし、人と人の会話がなければ意思疎通が図られず、地域の賑わいもなくなり益々過疎化が促進され、フレイル予防(※)、介護予防もままならなくなってしまいます。その対応策としては感染予防とともに、コロナ後を見据え地域の相互扶助を求めて、次のことを組み合わせた連携を考えます。

 具体的には「コト」を始める事業化により、様々な「ヒト」主体が集まり、その地域のある「モノ」資源を活用して、お金を地域で循環させることです。

〇 対象地域の認識 

 人の付き合い具合の単位は、それぞれ地域の実情によるが、最も捉えやすい物理的地域は、昭和の大合併の町村単位である。

〇 人口減少等の直視

 過疎によって、現状のままの規模では維持が困難であることは多くの方がおぼろげながら認識しているが、行政側から現状分析して見える化する。

〇 生活環境の質の向上

 人口が多かった量の時代から、人口減少するなかで制度、施設等の縮小を町民自ら考え、地域の賑わいを確保するためのサービス提供、その密度、機能を具体的に考える。

〇 地域内経済循環

 

上記のことを実行することが、地域の賑わいづくりの始まりであり、実行するなかで問題が発生する原因を人のせいにせず、自分事として考え賑わいを創りたいものです。                                                

 ※フレイル:加齢により心身が老い衰えた状態

琴浦町長 小松弘明