佐藤一斎の名言

2021年7月7日

 佐藤一斎をご存じでしょうか。氏は江戸後期の儒学者で、育てた弟子には山田方谷、佐久間象山、渡辺崋山、横井小楠等があり、西郷隆盛が終生の愛読書とした「言志四録」は、佐藤が42歳から40年かけてまとめ上げた著書でもあります。

 このことは先日拝聴した、小泉純一郎元総理大臣の講演において、佐藤一斎の紹介があり、言志四録に記載されている次の言葉がありました。

 

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少にて学べば、則ち壮にして為すことあり。

壮にして学べば、則ち老いて衰えず。
老いて学べば、則ち死して朽ちず。


 

 この解釈は、少年のとき学んでおけば、壮年になってから役に立ち、何事かを為すことができる。壮年のときに学んでおけば、老年なっても気力が衰えることはない。老年になっても学んでおけば、ますます見識も高くなり、社会に役立つこととなり、死んでからもその名は残る。一言で言えば「学は一生の大事」ということでしょうか。

小泉純一郎氏は、結びに人間死んでもその身は朽ちても、その功績は残っていくとの言葉を添えられましたが、人の心に残る言葉でもありました。

 

琴浦町長 小松弘明