地域内経済循環と環境

2021年6月14日

 

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このテーマについて6月議会での説明を記載します。

 

 東伯総合公園芝改修事業であります。

 

 本年度当初予算に計上して修正された案件でありますが、その後、専門家の意見、大山町における先進事例、関係者との意見交換を踏まえて、再度上程するものであります。

 

 内容としては、東伯総合公園の芝が整備して30年以上経過し、公園の劣化が激しいため、芝の張り替えとともに適切な芝の管理に必要な、散水施設等の整備を図るための実施設計費を今回計上するものであります。

 

 この案件については、私が町長に就任した平成30年7月に鳥取県サッカー協会から、上部団体であるJFA(日本サッカー協会)の施設整備事業で人工芝整備の提案がありました。当時、公園の天然芝を剥いで人工芝を整備することは、芝の産地である琴浦町として、高率の補助であっても対応は困難と回答いたしました。

 

 その後、令和元年12月議会において、琴浦町体育協会サッカー部から提出された、JFAの補助を活用した人工芝の改修を求める請願が採択され、請願に対する決議がなされ、また、その後天然芝での改修を求める請願も提出されたところです。

 

 東伯総合公園の問題は、年間利用期間が短いことにあり、このことから現状の天然芝と人工芝の比較検討を行ったところですが、その検討は次の通りです。

 先ず、施工費用面については、サッカー協会の補助を受ければ人工芝の初期投資は安価に収まるものの、経年劣化したのちの改修は高額となることが予想されます。

 また、人工芝では雨天に影響されることが小さく、ランニングコストが安価に収まることが優位性として挙げられます。

 しかし、先ほど申し上げたように、琴浦町は芝の生産地として県内外に認められ、多くの生産者がある中、地元日本芝を利用して地域内経済循環を図るとともに、子どもたちがサッカーを含めて地域の誇りを感じる教育効果を見逃すことは出来ません。

 

 また、琴浦町としてはSDGsの推進を図る中で環境・社会・経済に重点を置いた施策を展開することで、持続可能なまちを次世代に引き継ごうとしています。その理念のもと、多少の経済的負担があったとしても環境負荷が少なく、人にやさしい天然芝の整備を選択しました。 

 


琴浦町長  小松弘明

 

 

 

              

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