令和3年度 琴浦町施政方針
令和3年3月定例議会(令和3年3月4日)でありました
小松町長の「令和3年度琴浦町施政方針」は次のとおりです。
令和2年は新型コロナウイルス感染症の拡大のため、町民生活に大きな影響を与えた一年でありました。
まず、令和2年1月に一例目の国内で感染が確認されて以来、2月27日の安倍首相の小中学校臨時休校要請に始まり、
4月7日には7都府県に緊急事態宣言が発出され、16日には適用が全国に拡大されました。
このあと、一旦、5月25日には解除宣言が出たものの、感染の収束は見られず令和3年1月7日に再度、緊急事態宣言が発出され、現在も継続中です。
新型コロナウイルス感染症の解決策の一つとして期待されるワクチンが2月14日に承認され、医療従事者の先行接種が始まりましたが、
琴浦町でも4月から接種が開始できるよう、医師会や中部の市町とも連携を取りながら準備を進めています。
一日でも早く免疫の獲得を行い、安心できる生活を取り戻したいと考えています。
昨年の新型コロナ対策は新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を有効に使うため、毎月のように臨時議会を招集して、
迅速な対応ができましたことは、琴浦町議会のご協力の賜物であり、感謝申し上げます。
令和2年4月22日の臨時議会では、特別定額給付金、飲食店応援キャンペーン、感染防止対策等の予算の承認をいただき、
5月連休明けには町内に県内でも最速で特別定額給付金を各口座に振り込み、多くの町民から感謝をいただきました。
経済的な支援として、引き続き、町税、公共料金の支払い猶予、国民健康保険税の税率改定の見送りを行うとともに、
ひとり親家庭の支援、妊産婦及び生まれてくる子ども、大学生への支援も実施しました。
また、町内商工業者には国の実施する持続化給付金に上乗せして、この事業の対象にならなくても経営に影響を受けている業者への支援を実施し、
感染拡大第3波の影響を考慮して、2回目の事業を実施したことできめ細やかな対応ができたと考えています。
さらに、町内への経済循環を目指して、町内で利用いただけるプレミアム付きことうら商品券を発行し、総額2億4千万円の経済効果を上げることができました。
教育関係においては、GIGAスクール構想の前倒しにより、小中学生全員に1人1台のタブレット端末を配布し、令和2年10月には稼働させるとともに、
公共施設のWi-Fi環境の整備促進を図ることもできました。
併せて、コロナ収束後の経済活動の加速を目指して、山陰道道の駅のリニューアル、まなびタウンリニューアルに着手するとともに、
観光、関係人口増加の足ががりとして一向平キャンプ場のフィンランドサウナを開設することもできました。
今後は、「旅」と「食」魅力発信事業にも取り組み、未だ不足する部分は3月補正予算でお願いするところであります。
この度の令和3年度の当初予算を一言で申し上げれば、「感染予防と経済活動の回復」であります。
新型コロナの収束はワクチン接種により一つの光明が射してきたように思いますが、これと車の両輪のように感染で痛んだ経済の回復をデジタル化、グリーン化、社会的共通資本の強化して邁進していきたいと考えています。
※概要と主要事業は議決前のものとなりますのでご承知ください。