令和2年を迎えて
2020年1月7日
新年あけましておめでとうございます。
令和2年を迎えて、年頭の抱負を書いてみたいと思います。
本町では、正月3日に成人式を挙行いたしました。 その成人式のなかで
一つ質問をいたしました。
「現在町外で生活されている方は、手を挙げて下さい。」と問うたところ、約9割の新成人が手を上げられ、予想はしていたものの目の当たりにすると、このままでは、町は消滅してしまうと思いました。また同時に、琴浦町を持続可能なまちにしなければ、新成人の帰ってくる受け皿がなくなってしまうとも考えたところです。
持続可能なまちをつくるには、どのように対応すべきか、いろいろな考えがありますが、次の3つの力が必要と考えます。
1 敏捷性
「これまで通り」等の過去事例に縛られ、きちんとした理由を考えることなく仕事を進めていないか。進路変更が必要となれば、失敗を恐れず敏速に挑戦し、変更理由を明確にしながら果敢に挑戦する力。
2 客観的計算に基づく検討
変更するには根拠を持った説明は必要であり、現状分析と今後の見通しを数値をもってしっかり把握し、長期的見通しを判断するためにも、図(グラフ等)で判りやすく「見える化」する力。
3 痛みを乗り越える
今後は、人口減少、税収・交付税の減少が予想されるなか、町民にはこれまで提供していたことが出来なくなり、痛みを求めることとなります。
このとき、きちんとしたデータと見直しを示し、なぜ痛みを甘受してもらわなければならないのか、論理的に説明しなければならない。 そしてそのことが、どのような町の未来につながるのかをしっかりと伝え、住民とともに痛みを乗り越える力。
年頭の抱負としては、このような力を使いながら、持続可能なまちをつくりをして、若者が返ってくる
受け皿と、住民の幸福度向上を目指したまちづくりをしたいと考えています。
令和2年が皆様にとって幸多く、ご健勝であることをお祈りし年賀ご挨拶とします。
琴浦町長 小 松 弘 明