知識社会に向けて

2018年9月14日

 

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  人口減少が問題となって久しいが、その問題の本質はどこにあるのでしょうか。私は今、社会は高度経済成長から経済安定型社会へ変化が求められ、変革の時代に突入したと考えます。

 

 20世紀は農業社会から工業社会へ変化し、21世紀は工業社会から知識社会へ変化しつつあるのではないでしょうか。この様な時代変化に伴い、地方自治(役所)に求められる公共サービスも変化してきていると考えます。農業社会では共同体(家族やコミュニティ社会)がその生産に必要なものを無償で提し、補完的に役所は生産に必要な共同維持施設(例えば水利施設等)を整備してきました。

 

 工業社会になれば、人間が自然に働きかける手段の共同利用施設が生産手段の前提となり、交通手段、通信手段、エネルギー手段等のインフラ整備が求められ対応してきました。

 

 

 知識社会になれば何が求められるのでしょうか、それは自然に働きかける主体である人間そのものを向上させることが、生産の前提条件になると考えます。

 経済学者の神野直彦氏は、人間の能力を高めるには知識を与え合うことが重要であり、工業社会では蓄えることが美徳とされたが、知識社会では与えることが美徳となると言われています。

 

 こんなことから、その対応策のひとつとして琴浦町では、10月から「とっとり琴浦熱中小学校」を開講し、知識社会の学ぶ場を提供したいと考えていますので、多くの大人の参加を求めます。