転法輪寺本堂

2016年3月9日

空也上人縁の寺院


転法輪寺本堂

転法輪寺は、寺伝によれば承知年間(838~848)に慈覚大師が開いたと伝えられる天台宗の寺院で、天禄二年(971)に空也上人がこの地に立ち寄り、翌年、この地で亡くなったと伝えられています。
 時の円融天皇は上人の功徳のために精舎一宇を建立し、阿弥陀如来立像を本尊とし、その脇に空也上人像二体を三尊形式で祀り、この寺を転法輪寺と勅号されたと寺伝により伝えられています。現在は、空也上人像が本尊になっています。 
 転法輪寺本堂の建築年代は棟札などから延享3年(1746)で改修が文政5年(1822)と明治2年、昭和29年に行われています。
 本堂は間口三間、奥行き五間の入母屋造りで、「コ」の字状に軒支柱をたてて、緑をまわしています。当初は茅葺きでしたが、昭和29年の改修によって瓦に葺き替えています。
 この本堂は当初、空也上人を祀るお堂でしたが、後に転法輪寺の本堂としたと考えられます。古代建築構法の名残をとどめ、歴史的景観に寄与しており、村落に所在する近世仏堂として好例であることから、登録有形文化財として登録されました。

 

 

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転法輪寺

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