光德寺文書
2016年3月3日
出雲尼子氏に関わる貴重な資料
尼子晴久安堵状
尼子勝久安堵状
光德寺文書は、曹洞宗亀福山光德寺に伝来している10点の中世文書です。
文書の多くは、戦国時代の伯耆国にさまざまな影響をおよぼした出雲尼子氏関係の史料です。なかでも、永禄12(1569)年11月13日尼子勝久安堵状は、雁皮(がんぴ)を用いた大判の料紙であり、右筆の手も優れたものです。
県内の一ヶ所に伝来した中世文書としては点数も多く、出雲尼子氏関係の資料群としても貴重であることから県指定有形文化財に指定されました。
※雁皮・・・ジンチョウゲ科の落葉低木。樹皮の繊維は製紙の原料になります。
※右筆・・・中・近世における武家の書記役。