大高野官衙遺跡

2016年3月3日

古代八橋郡における郡衙の正倉跡


現在の大高野
現在の大高野官衙遺跡

 昭和56年の調査で、建物の柱を支える礎石(そせき)が列をなして発見され、炭化米が見つかったことから、古代八橋郡の正倉(しょうそう)ではないかと推測されました。その後の調査で、南北105メートル、東西130メートル以上の範囲の中に正倉などの建物があったことがわかりました。

 大高野官衙遺跡は礎石が整然と並び正倉の姿を具体的に示すものであり、八橋郡衙の正倉の可能性が高く、古代国家の地方支配の実態を知る上で重要な遺跡であることから、国史跡に指定されました。

 また、周辺には八橋郡衙の政庁(せいちょう)跡と推測される下斉尾1号遺跡や古代寺院跡である国特別史跡斎尾廃寺跡があり、その関連性も注目されています。

※正倉…税として納められた米を保管していた倉庫

※政庁…政務を行う役所

 

 

 

大高野官衙遺跡
遺跡の遺構を空から撮影

炭化米
焼けた米(炭化米)

墨書土器
墨書土器片

 

地図

大高野官衙遺跡

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