「塩谷定好写真記念館」 が 登録有形文化財(建築物)へ 登録されました!

2015年12月24日

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「塩谷定好写真記念館」が,平成27年11月17日の官報で文化財登録原簿への登録を告示され,登録有形文化財(建造物)となりしました。

平成27年12月22日には,NPO法人塩谷定好フォトプロジェクトへ登録証と登録プレートが伝達されました。

子どもたちが町の誇りと思える建物として,また,地域の人たちが集まり活力が生み出される場所として,大切に残していきたいということです。

琴浦町内では,他に転法輪寺本堂(別宮)が登録されています。

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●登録有形文化財とは?

 近年の国土開発や都市計画の進展,生活様式の変化等により,
社会的評価を受けるまもなく消滅しつつある多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を後世に幅広く継承し,活用していくため,
特に必要とされるものを,文部科学大臣が文化財登録原簿に登録したものです。

 

登録されるには,原則として建設後五十年を経過し,国土の歴史的景観に寄与,再現することが容易でないなどの要件があります。
登録後は,保護のため,
指導・助言等を行っていきます。
(文化財保護法の一部を改正する法律 H8.10.1施行)

  

 

■塩谷定好写真記念館

塩谷定好記念館は,昭和初期,草創期であった「芸術写真」分野で活躍した塩谷定好氏の居宅を,

平成25 年4月に「NPO 法人塩谷定好フォトプロジェクト」が譲り受け,

平成26年から写真記念館として公開され、カフェも開店しています。
記念館の建物は,菊港と呼ばれる港の東側に,街道に北面して建てられています。

現在は主屋と4 棟の土蔵が残っています。

塩谷家は,幕末から明治初期に菊港を母港とする廻船業を営んでいました。
この建物は,地域の商業活動を支えてきた商家の姿を今日に伝える商家建築です。

  

 

各建物について紹介します。

 

◆主屋
明治39 年(1906年)建築,木造2階建,切妻造妻入です。

多数の座敷があり,銘木を用いた座敷飾や違棚の棚板に螺鈿細工を施すなど質の高い意匠から,

当時の営みを感じることができます。

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◆ギャラリー棟
主屋の東に隣接,明治7 年(1874年)建築,木造2階建,切妻造妻入です。

元は土蔵だったものを,定好氏が1階を写真店兼茶舗の店舗,2階を写真スタジオに改造しました。

昭和前期の写真スタジオの雰囲気を伝えています。

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◆米蔵
主屋の東奥に位置する土蔵です。明治5 年(1872年)建築,切妻造です。

現在は,米蔵の雰囲気を残したまま,喫茶空間に再生され,庭を眺めながら寛いでいただけます。

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◆質蔵
米蔵に隣接した土蔵です。明治12 年(1879年)建築、2階建、切妻造です。

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◆新蔵
質蔵に直交する土蔵です。明治35 年(1879年)建築,2階建,切妻造です。

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<連絡先>

○塩谷定好写真記念館

 〒689-2501鳥取県東伯郡琴浦町赤碕1568

 TEL 0858-55-0120

○NPO法人 塩谷定好フォトプロジェクト事務局

 TEL 0858-55-1790

 E-mail teiko1899@gmail.com    

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ファクシミリ:0858-52-1122