グルメ

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小倉糀味噌加工所
1935年開業の老舗店。原材料の米や大豆は県内産を使用するなど、地産地消にもこだわった味噌を製造。

琴浦町赤碕1392
℡55–1162
営業時間:8:00〜19:00(不定休)

日本人の食生活に欠かせない調味料のひとつ、味噌。近年、健康志向の高まりから発酵食品が注目されるなかで、味噌への関心も一段と高まっている。

伝統の味噌を受け継いで
赤碕の本町にある「小倉糀味噌加工所」は1935年開業の老舗店。「原材料にこだわり、一から手作りで8カ月かけて自然発酵させます」と教えてくれたのは、店主の奥さんである小倉幸子さん。天然熟成させた無添加の味噌は、熟成させる程にコクが出てうまみが増すのだそう。
味噌屋さんと言うと独自で作った味噌を販売するイメージがあるが、こちらでは開業時に個人のお客さんが持ち込んだ米や大豆を味噌に変身させてその手に戻す、加工販売も始めた。なんと、それは今も続き、材料の配分にもこだわった、いわば„オンリーワンの味噌〝を作ってもらえるのだ。「小さなお店だからこそ、ひとつひとつ丁寧に対応できるんですよ」。その言葉には、味噌をじっくり発酵して作るように、長年お客さんを大切にしてきた幸子さんの想いが溢れていた。

味噌を愛する人たちの健康を願って
これまで日本人が受け継ぎ、健康を支えてきた味噌。それはこれからも変わらない。「願いは、味噌を食べる皆さんが健康になってほしいということです」と語る幸子さん。この優しさがこの話の一番の„みそ〝なのだ。