令和6年度当初予算編成方針

2023年11月7日

 

令和6年度予算編成方針 

  

   人と環境に優しいまちづくり

 

 琴浦町政20周年となる令和6年度は、今任期の折り返しであり、新型コロナウイルス感染症の影響がなくなり、地域経済活動が正常化する特別な年度として、政策実現に向けて積極的に打っていく覚悟であります。

 これからの大きな懸案施策(まなびタウン改修・サッカー場改修)の実行に加え、子育て・教育環境の充実、持続可能な地域・まちづくり、地域産業の振興、役場の機能及び人材強化を図っていきます。変化の速度が速い時代において、従来のやり方では通用しなくなるケースが多く発生することと考えられ、このため、これまでの慣行にとらわれず社会、経済など実態に対応した予算編成に取り組んでいきます。その際には、これまでの長期計画などの見直しも視野に入れ果敢に挑戦していきます。また持続可能性を追求し、町民意見を丁寧に拾い施策に反映していきます。とりわけ、緊急性の高いもの、人命や町民生活に直接影響を及ぼすものなど、その優先順位を見極め積極的な施策展開を図っていきます。

 誰もが参加、協力できる環境を整え、町民が一丸となって「誰もが元気なまち琴浦町」の実現を目指します。

 

                                                   琴浦町長 福本まり子

 

 

基本方針

 

 (1)人を大切に

(ア)すべての人の人権を尊重するまち

 性別に関わらず、子どもから高齢者まで、障がいのある方、在住外国人などすべての人の人権が尊重され、健康で生きがいを持って暮らせる琴浦町を実現する施策を展開する。

      ねんりんピック(ソフトボール)を成功させ、今後の高齢者の活躍の場の創出を進める。

(イ)子育て支援と教育環境の充実

 町の宝である子どもたちの成長と生活を支援するため、教育の質の向上を図り、子どもたちの可能性を伸ばせる機会を提供する。また子どもたちの成長にどのような効果があるのか、子育て世代が必要としている行政サービスであるのかを確認しながら展開する。

   第3期琴浦すくすくプランの策定にあたっては、子どもたちと子育て世代の声に真摯に耳を傾け実効性のあるものを目指す。

(ウ)町民の力を結集し、暮らしたい町としての発展

 人口減少や高齢化は多くの地方行政において共通する課題であるが、その緩和を目指すだけでなく、持続可能な地域社会を形成していく必要がある。そこに向けて地域活動や農林水産業、商工業、建設業など各分野に広がる力を結集し、町民全体で琴浦町を持続発展させていく仕組みづくりを進める。

第3期琴浦町まち・ひと・くらし創生戦略の策定にあたっては、町民ニーズを丁寧に拾い、目指すべき将来像を町民と共有し、ともに未来を創り出しことを目指す。

 (エ)町民の命と生活を守る

 貧富の格差拡大が進む現代社会において、生活困窮者対策、子どもの貧困対策、命を守る取り組みの推進、教育と福祉などが連携した相談支援体制の構築を進める。

(オ)DX推進による町民生活の利便性向上と強靭な役場機能の構築

 より暮らしやすい町とするための行政サービス構築、また少ないコストであってもこれまで以上の行政サービスを提供していくため、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを積極的に推進する。

 

 (2)地域の輪を広げる

(ア)コミュニティの醸成

 人口減少が進む中にあっても持続的な地域を育み、支えていく取り組みを展開する。自治会活動や住民活動への支援を強化していく。地区公民館活動においても、地域の主体的な活動を最大限支援し、賑わいの創出と持続できる体制の支援をしていく。さらに移住定住の推進はもとより関係人口による地域の活性化、さらに地域の人のつながりを大切にし、地域の力の底上げを図る。

(イ)防災、災害対応

 近年の気候変動、災害は予測を超える事態を招いており、防災減災対策の点検強化、災害復旧の迅速な対応及び改良復旧を進めていく必要がある。このような大規模な災害に対応するため、インフラや防災対応体制の整備を進める。万が一に備え避難所の充実や備蓄品、電源や通信手段の確保に努める。また老朽化しつつある防災施設などの更新にも着手していく。さらに地域や住民一人一人が自らの生命、財産を守る行動が取りやすい施策を展開する。

(ウ)危険空き家を減らす取組

地域およびその住環境を快適なものとするため、危険空き家を減らす取組、そこに至る前の空き家の活用を推進する。

 

 (3)輝く産業、経済の強化

(ア)産業の支援

 町の経済を支える各産業の事業環境、インフラ整備を進め、また後継者の不在による事業縮小を避けるための事業承継の推進やデジタル技術の導入、新規分野への挑戦などを支える。

(イ)交流の促進

 新たに始まる国際交流により、異なる文化の理解、国際性を育むと同時にインバウンドの推進に向けた取組を進める。また国内外問わず来訪者へのホスピタリティを高め、リピートしてもらえる美しく楽しめる環境を構築していく。

(ウ)交通網の整備

 利用者の減少が進み維持が困難になりつつある公共交通について、利用者のニーズを丁寧に吸い上げながら再構築を進めていく。タクシーや共助交通だけでなく、ライドシェアリングなど新たな手法の導入や、貨客混載などによる事業者の収入確保方策についても検討を進める。

 

 (4)壊さない環境、活かす施設

(ア)GX推進による豊かな生活環境の維持増進

 より豊かな生活環境を実現するためグリーントランスフォーメーション(GX)の取組を進め、環境と社会生活の維持発展を図っていく。特に環境(カーボンニュートラル)対策として他自治体に先んじて取り組む対策(生ごみの堆肥化、プラスチックゴミの再資源化など)をさらに推進し、持続可能な循環型社会の実現を進める。自然エネルギーの導入として公共施設などの屋根貸しによる太陽光発電などの導入を推進していく。

(イ)生活インフラの整備

町民生活や事業者の事業環境の維持発展のため、上水道の統合の推進、道路網の維持整備、防災施設の更新など危険箇所の対策に力を注いでいく。

(ウ)公共施設の修繕、整備

 公共施設管理計画に基づき必要な施設の適切な管理のための修繕を進める。同時に不要な施設の洗い出しと整理、サウンディング調査などによる民間活力の導入を積極的に進める。

 

▼令和6年度予算編成方針 

    令和6年度予算編成方針(町長から職員向け).pdf(168KB)

 

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