平成29年度決算 地方公会計制度における財務書類について

2019年3月27日

 平成29年度決算 地方公会計制度における財務書類について

 国において、地方公共団体の財政の透明性を高め、効率化・適正化を図るため、企業会計的手法を活用した財務書類の作成・開示が推進されてきました。

 本町においても公正で透明性の高い財政運営を目的とし、平成28年度決算より地方公会計制度による財務書類の作成・公表を行っています。

  

 

1.地方公会計制度とは


  地方公共団体で現在採用している単式簿記による現金主義会計を補完するものとして、複式簿記による発生主義会計を導入するものです。

 これにより、現金主義会計では把握できなかった資産・負債等のストック情報や減価償却費等の非現金コストが把握できるようになります。

 

2.財務書類4表及び固定資産台帳について


  地方公会計制度で整備する書類として、財務書類4表と固定資産台帳があります。

  (1)財務書類4表

    1.貸借対照表(BS、バランスシート)   

      会計年度末時点の町の資産、負債、純資産の残高を示す表です。

      町がどういう資産を保有しており、それをどのような財源(負債・純資産)で賄っているかがわかります。

      琴浦町一般会計等貸借対照表では、資産合計額が336億5,719万円、負債合計額が159億9,960万円、純資産合計額が176億5,759万円になっています。

    2.行政コスト計算書(PL、損益計算書)

      会計年度中において行政サービスを提供するために要したコストと使用料等の収入を示す表です。

      現金主義会計にはない、減価償却費等の非現金コストも計上しています。

      琴浦町一般会計等行政コスト計算書では、純経常行政コストが86億476万円、純行政コストが86億2,932万円になっています。

    3.純資産変動計算書(NW、株主資本等変動計算書) 

      会計年度中の純資産の増減を示す表です。

      純資産がどのような財源や要因で増減したのかがわかります。

      琴浦町一般会計等純資産変動計算書では、本年度純資産変動額が13億6,511万円、本年度末純資産残高が176億5,759万円になっています。

    4.資金収支計算書(CF、キャッシュフロー計算書)  

     会計年度中の現金の流れを示す表です。

      収支を性質別にすることで、どのような活動に資金を要しているのかがわかります。

      琴浦町一般会計等資金収支計算書では、本年度資金収支額が△5,807万円、本年度末現金預金残高が5億3,044万円になっています。

 

  (2)固定資産台帳

     町が所有する固定資産について、取得価格、耐用年数等のデータを網羅的に記載したものです。

     財務書類作成のための補助簿となります。

    

 

3.連結財務書類について


 町とその関連団体をまとめてひとつの行政サービスの実施主体として捉え、資産残高や行政サービスに要したコストを総合的に明らかにするため、関連団体との会計連結を行います。

 連結財務書類の対象となる団体(会計)の範囲は下記の図のようになり、連結範囲によって一般会計等財務書類、全体財務書類、連結財務書類があります。

 連結団体対象範囲【図】

 

 

4.公表書類


 ○平成29年度決算

   一般会計等財務書類【概要・分析】(331KB)

  一般会計財務書類4表(57KB)

  一般会計等財務書類4表(57KB)

  全体財務書類4表(57KB)

  連結財務書類4表(59KB)

  固定資産台帳(3MB)

 

5.前年度以前の財務書類


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