「逢束盆踊り」が鳥取県無形民俗文化財に指定されました!

2018年7月24日

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平成30年4月27日に、逢束盆踊りが鳥取県の無形民俗文化財に指定されました。

 

「逢束盆踊り」とは…

 琴浦町では空也上人が広めた念仏踊りが古くから踊られていたといいますが、逢束ではこれに各地から入ってきた踊りが加わって種類を増やし、それらが影響し合ってできた踊りが逢束盆踊りといわれています。各地の踊りは、千石船の水夫や漁師たちによって伝えられました。

 

 踊りは、古くは7種類ありました。昔は、日が暮れると寄せ太鼓を打ち、男子の若者だけで、ほとんど手を使わずに足だけで踊る「ぼたもち踊り」が踊られました。次に太鼓の調子が変わって女子ばかりの「ふりだし踊り」が踊られました。その後は、老若男女一緒になって、「大文字茶屋踊り」「西郷踊り」「志賀団七踊り」「丁半踊り」「伊勢音頭」が踊られました。

 今では、「ぼたもち踊り」「ふりだし踊り」は廃れ、どういう踊りだったかも分からなくなり、現在は5種類の踊りが踊られています。

 

 土地の言い伝えでは、「大文字茶屋踊り」は京都の伏見から、「西郷踊り」は隠岐の島の西郷から伝えられたといいます。「伊勢音頭」は伊勢参りに行った人たちが持ち帰り、「丁半踊り」は水夫たちの間で流行っていたサイコロ賭博の振りを取り入れ、「志賀団七踊り」は仇討ち物を仕組んだもので、いずれも県下では珍しい踊りです。

 また、太鼓の打ち方に特徴があり、両面を使って回し打ちを全曲でするのも珍しいです。

 

 現在、逢束盆踊りは逢束盆踊り保存会により保存継承されています。踊りの種類が多いことから、1年ごとに踊りを変えて練習することで、会員が全部の踊りを踊れるようにしています。子どもたちを週1時間ずつ指導し、教えた子が社会人になって、踊りを支えるようになっており、世代交代を視野に入れた熱心な活動をされています。

 

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指定書授与

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