広報ことうら170
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「じっくりと実らせた思い」平ひらの野 聖まさ博ひろさん(山田) 遊休農地対策として、琴浦の栗「ぽろたん」を生産・販売されている平野さん。 ぽろたんは、和栗で唯一、ぽろっと渋皮がむける栗です。毎年9月上旬から「ぽろたん」を収穫し、鳥取県内および京阪神の市場など、さまざまなところで販売されています。 平野さんが琴浦町で「ぽろたん」を栽培するきっかけとなったのは、農業委員会で遊休農地対策に頭を悩ませているとき。草刈りと虫の防除をして、木から落ちた栗を拾って収穫となり、大変な渋皮むきも必要ない栗「ぽろたん」に出会われました。平野さんは、「生産に手間がかからず、高齢の人も、副業をされている人にも作ってもらえる作物になるのではないか」と思い、琴浦町での生産を農業委員会に提案されました。 「使われなくなった農地を荒らさないように」という思いから、琴浦町で始まったぽろたんの生産。現在、生産者は高齢になってきています。琴浦町でぽろたんの生産を続けていくためにも、新しいぽろたんの生産者を募っています。「ぽろたん」作りませんか?ぽろたん 豆知識 栗は収穫したてより、収穫後、冷蔵庫のチルド室(0℃程度)で1カ月ほど熟成させたほうが、甘みが2倍に増します。 切れ目を入れてオーブントースターか電子レンジで加熱すれば簡単においしく召し上がれます。発見くひと 輝あなたの周りの素敵な人を紹介します発行:琴浦町 編集:企画情報課 〒689-2392 鳥取県東伯郡琴浦町徳万591-2 TEL (0858) 52-2111(代表) FAX (0858) 49-0000琴浦町ホームページアドレス http://www.town.kotoura.tottori.jp/ 毎月1日発行 印刷:今井印刷株式会社には古代、税として集められた米が納められており、当時の役所を運営するための重要な財源でした。 また、古代の法律である『養よう老ろう賦ぶ役やく令りょう義ぎ倉そう条じょう』には『凡一位以下。及百姓雑色人等。皆取戸粟。以為義倉。』とあり、親王を除くすべての人々から災害や飢き饉きんに備えて粟などを集めるよう定められていました。これらを納めた倉庫を「義ぎ倉そう」といいます。大高野官衙遺跡の倉庫群には「正倉」以外にも「義倉」といった倉庫も存在していました。 このように、大高野官衙遺跡は重要な倉庫が置かれた場所でした。古代の倉庫群大おおたかの高野官かんが衙遺跡 皆さんは大高野官衙遺跡をご存知ですか。大高野官衙遺跡は斎尾廃寺跡の東側、谷を挟んだ小高い丘陵に位置します。現在は、柱を添えていた土台の石しか残っていませんが、発掘調査によって飛鳥時代の終わりから平安時代にかけての倉庫が多く並ぶ大規模な倉庫群であったことが分かっています。 このような倉庫を「正しょうそう倉」といいます。「正倉」斎さいのお尾廃寺跡・大おおたかのかんが高野官衙遺跡

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