広報ことうら168
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「山ほど楽しませてくれるものはない」吉よしみ見 貞さだふみ文さん(仲之町) 『ゴジラの背』皆さん、耳にしたことはありませんか。 甲ヶ山にある岩稜帯(岩の尾根)がゴジラの背中に似ていることから、その名が付けられました。その名付け親こそ、吉見さんです。 定年退職を機に登山を再開。県内外の1000m級の山を1人で登ってこられました。今は船上山を中心に活動されており、登られた回数は数え切れないほど。 「なぜ、山に登るのか」との質問に「とにかく山に入ることが好き」との答え。鳥のさえずり、風の音、自然の中に身をまかせると、自然の息吹を感じるそうです。ときには得体の知れない「山の声」のようなものを体で感じることもあるそうです。これは山に登り続けた人にしかわからない体験かもしれません。 ときに穏やかで、ときに厳しい山の表情。その一瞬一瞬をカメラに収める“写真家”としての顔を持つ吉見さん。山への愛は尽きることなく、船上山を多くの人に見てもらいたいとの思いで、季節の移り変りや花々、そして歴史も盛り込まれた写真集「歴史と花の山 船上山」を作成されました。 現在76歳、今も現役で山岳ガイドをしておられる吉見さん。「できれば80歳までは山に入りたい」と言っておられました。 これからも琴浦町の魅力を伝えていってください。あなたの周りの輝く人をご紹介ください ボランティア活動をしている人、地域のためにがんばっている人、あまり目立たないが広く知って欲しい人、未来に向けて輝くひとなどを募集しています。問合せ先 企画情報課 52-1708船上山の千丈のぞき岩からカメラを構える吉見さん「ゴジラの背」→琴浦アルプス縦走コース(矢筈ヶ山~船上山)にある甲ヶ山の尾根発見くひと 輝あなたの周りの素敵な人を紹介します発行:琴浦町 編集:企画情報課 〒689-2392 鳥取県東伯郡琴浦町徳万591-2 TEL (0858) 52-2111(代表) FAX (0858) 49-0000琴浦町ホームページアドレス http://www.town.kotoura.tottori.jp/ 毎月1日発行 印刷:今井印刷株式会社けられますが、斎尾廃寺跡出土のものは中央に腰掛けた中尊、その両脇に立った脇侍が表現された方ほう形けい三さん尊ぞん塼仏と呼ばれるもので、残念ながら上半部と右脇侍部分が欠けています(残存縦10.1㎝、横9.0㎝)。 塼仏の出土遺跡は近畿地方を中心に全国でおよそ150例、鳥取県では4例知られています。斎尾廃寺跡の塼仏は三重県夏なつ見み廃はい寺じの塼仏と同形の、「踏み返し」という塼仏を粘土に押し当てて型を作り、できた型からまた塼仏を作る技法で作られたものと考えられています。果たして斎尾廃寺跡の塼仏はどこで作られ、どのような経緯でもたらされたのでしょうか。斎尾廃寺跡の逸品!珍品! 今回は、斎尾廃寺跡の出土遺物の中から塼せん仏ぶつという珍しい遺物を紹介します。 塼仏とは、型に粘土を押し込んで、浮き彫り状に作った仏像です。寺院のお堂や塔の壁面装飾としてタイルのように並べるほか、単独で礼拝用の仏像としても用いられました。 塼仏は、形や仏像の数によりいくつかの種類に分斎さいのお尾廃寺跡・大おおたかのかんが高野官衙遺跡斎尾廃寺跡出土の塼仏

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