広報ことうら166
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「あいさつが飛び交う町に」東ひがしはら原 道みちあき明さん(浦安) 「おはようございます」東原さんの呼びかけに元気な声で応える小学生。10年以上前から雨の日も、雪の日も、小学生の登下校を見守り続けてこられました。 地域のために何かしたいとの思いから始められたこの活動、教職に就かれていたこともあり、自然と子どもたちに目が向いたのかもしれないとのこと。 この5月で89歳になられた東原さん、今までこの活動を続けてこられたのには理由がありました。 『これは私の宝物です』と、大切そうに見せてくださったのは1枚の原稿用紙。それは小学1年生の女の子が書いた作文。その中には朝、あいさつを交わすだけで、名前も知らない東原さんへの感謝のことばが綴られていました。これだけ感謝され、これだけ思ってくれる子がいた。このことにうれしさを飛び超え、使命感さえも感じられたそうです。 寒い日も暑い日も大変と思ったことはなく、むしろ“子どもたちの元気な姿が見たい”と前向きな気持ちが湧いてくるそうです。 最後に東原さんは「どこでも、誰にでもあいさつができる町になってほしい」と目を細めておられました。 人をつなぎ、人を支える、すばらしい力を秘めた「あいさつ」。東原さんの思いは、子どもたちの心に届いています。あなたの周りの輝く人をご紹介ください ボランティア活動をしている人、地域のためにがんばっている人、あまり目立たないが広く知って欲しい人、未来に向けて輝くひとなどを募集しています。問合せ先 企画情報課 52-1708発見くひと 輝発行:琴浦町 編集:企画情報課 〒689-2392 鳥取県東伯郡琴浦町徳万591-2 TEL (0858) 52-2111(代表) FAX (0858) 49-0000琴浦町ホームページアドレス http://www.town.kotoura.tottori.jp/ 毎月1日発行 印刷:今井印刷株式会社 日本への仏教伝来は、『日本書紀』(720年成立)が記す552年、『上しょう宮ぐう聖しょう徳とく法ほう王おう帝てい説せつ』(824年以降成立)や『元がん興ごう寺じ伽が藍らん縁えん起ぎ并ならびに流る記き資し財ざい帳ちょう』(724年成立)が記す538年の2説があります。『日本書紀』によれば、初めて仏像を見た欽きん明めい天皇は「相か貌お端きら厳きらし」と称たたえたそうです。 斎尾廃寺跡はその百数十年ほど後に建てられました。斎尾廃寺跡で見つかった仏像は大きいもので3m以上はありそうです。当時、竪穴住居に住んでいたこの地域の人たちにとってみても、これまで見たことのない瓦屋根の建物や異国の神々が並ぶ世界は衝撃的なものだったでしょう。仏教がやってきた!! 琴浦町には山陰唯一の国の特別史跡である斎尾廃寺跡があります。特別史跡とは、言葉をかえれば遺跡の国宝、全国におよそ46万ある遺跡のうち62カ所しかありません。 さて、斎尾廃寺跡は古代の仏教寺院跡です。塔跡や金堂跡などが残り、瓦や仏像片などの出土遺物から7世紀後半に建てられた寺院と考えられます。斎さいのお尾廃寺跡・大おおたかのかんが高野官衙遺跡

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