広報ことうら163
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10秒の愛の取り組みの       背景と経過永田 武 前教育長 当時は平成16年。町の合併に向けて、「子どもたちの学びと、それを支える心の育ち(自尊感情)の一貫性・連続性を大切にした教育」また、「幼・保・小・中学校、保護者、地域、教育委員会が一体感を持って取り組めるアクション」をどのように具現化するのか。この課題について検討を始めたころに出会ったのが、「10秒の愛」でした。 何度も各学校へ出かけ、教育委員、先生、PTAの三者で、「親子のふれ合い」をテーマに「子どもたちの自尊感情を育む取り組み」について協議していきました。そして、平成20年3月に提唱者の仲島正教先生をお招きし、第1回目のシンポジウムと講演会を開催することとなりました。 それ以来、毎年講演会を開催し、仲島先生から元気をいただいています。そして、我が家を含め、10秒の愛の実践を振り返る場となりました。そのような積み重ねの中で、子育ての合い言葉や、温かな人間関係を育む取り組みの1つとして「10秒の愛」という言葉が徐々に認知されてきました。今までの実践が実を結び、広がりや深まりを見せてきたように思います。 人は温かな人間関係の中でこそ、自己実現に向けて最大の力を発揮することができるのではないでしょうか。たかが10秒、されど10秒。H30.3.18特 集 10秒の愛~やさしさの貯金~

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