子宮頸がん予防ワクチンのお知らせ
子宮頸がん予防ワクチン定期予防接種・キャッチアップ接種に『シルガード9(9価)』が導入されました。
子宮頸がん予防ワクチン定期予防接種・キャッチアップ接種は、サーバリックス(2価)、ガーダシル(4価)の2種類でしたが、令和5年度からシルガード9(9価)が新たに導入されました。子宮頸がんは子宮の入り口(頸部)にできるがんで、ほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因で発症しますが、シルガード9は子宮頸がんの原因の80~90%を占める7種類のHPVの感染を予防することができます。
また、子宮頸がん予防ワクチンは、令和4年度から他の定期予防接種と同様に個別の接種勧奨が再開されました。積極的な接種勧奨が差し控えられていたために、定期予防接種対象期間中の接種を逃した方には、令和7年3月31日を期限として接種の機会が確保(キャッチアップ接種)されています。
接種対象者とその保護者の方は、ワクチン接種の効果や副反応について、十分に理解されたうえで接種の判断をされるようお願いします。
接種を希望される場合は、厚生労働省のホームページを必ずご覧ください。
●●●対象者●●●
・定期予防接種
小学6年生から高校1年生に相当する女性(平成19年4月2日~平成24年4月1日生まれまでの女性)
※ただし、平成19年度生まれの方は接種期限が令和7年3月31日までに延長されています。
・キャッチアップ接種
平成9年度から平成18年度生まれまでの女性(平成9年4月2日~平成19年4月1日生まれまでの女性)
積極的な接種勧奨の差し控えにより、合計3回の接種を終えていない方が対象です。
令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間の接種期間が確保されています。
●●●子宮頸がんとは●●●
子宮頸がんは子宮の入り口(頸部)にできるがんで、ほとんどがHPVの感染が原因で発症することが分かっており、HPV16,18型が50~70%、HPV31,33,45,52,58型を含めると80~90%を占めます。
女性のほとんどが一生に一度は感染する機会があるといわれており、感染しても大部分は自然に排除されますが、5~10年以上を経て一部がんの発症につながることがあります。
また、発症年齢も20~30代が増えてきています。
●●●ワクチンの種類●●●
子宮頸がんワクチンは、「サーバリックス」、「ガーダシル」、「シルガード9」の三種類があります。
ワクチンの種類は、接種開始以後は原則同じ種類のワクチンで実施します。
サーバリックス(2価)
効果:HPV16,18型の感染とそれによる子宮頚部異形成を予防
接種間隔:標準的には、初回接種後1か月あけて2回目、1回目から6か月以上あけて3回目(全3回)
ガーダシル(4価)
効果:HPV16,18型の感染とそれによる子宮頚部異形成を予防・HPV6,11型の感染とそれによる尖圭コンジローマを予防
接種間隔:標準的には、初回接種後2か月あけて2回目、1回目から6か月以上あけて3回目(全3回)
シルガード9(9価)
効果:HPV16,18,31,33,45,52,58型の感染とそれによる子宮頚部異形成を予防・HPV6,11型の感染とそれによる尖圭コンジローマを予防
接種間隔:
・1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合
標準的には、初回接種後6か月あけて2回目(全2回)
※初回接種から2回目の接種間隔が5か月未満である場合は3回目の接種が必要
・1回目の接種を15歳になってから受ける場合
標準的には、初回接種後2か月あけて2回目、1回目から6か月以上あけて3回目(全3回)
※子宮頸がん予防ワクチンは子宮頸がんの原因となるすべてのヒトパピローマウイルスに対応するものではありません。
ワクチン接種では子宮頸がんの発症を100%防ぐことができません。
このため20歳以降は定期的にがん検診を受けることが大切です。
●●●接種の受け方と接種時の注意●●●
定期予防接種協力医療機関(子宮頸がん予防ワクチン)に事前に連絡し、次のものを提出して接種を行います。
・母子健康手帳(過去の接種情報が分かるもの)
・子宮頸がん予防ワクチン予診票
・子宮頸がん予防接種券
●●●ワクチン接種後の注意●●●
ワクチン接種後は注射した部分が腫れたり痛むことがあります。
また、接種後に失神など副反応が現れることがありますので、接種後30分程度は接種した医療機関で観察するなど安静にしましょう。
接種後に移動する場合は、保護者などが腕を持つなどして付き添うようにしてください。
当日は激しい運動を避け、接種部位に異常な反応や体調の変化があった場合は速やかに医師の診察を受けましょう。
●●●その他●●●
この予防接種券の発券については、子育て応援課のみで行っておりますのでご注意ください。