新年度にあたり
新年度が始まり、職場にも新規採用職員を迎えるなかで、仕事始めにその取り組み姿勢について次の3点について書いてみました。
どんな仕事に取り組むか
私たちの顧客は当然、町民であり、仕事はその町民にとって「よろこばれる事をする、よろこばれる為にする」この違いについて考えながら取り組んでいただきたい。住民が求めるよい仕事とは、職員にとって取り組みやすく手をつけやすい仕事とは異なり、困難な案件ほど解決に期待されることが多いのではないでしょうか。
そのために先ず心がけることは、住民の声を聞く傾聴であり、聞くのではなく聴く姿勢である。
積極的な取り組み
仕事を取り組むとき、過去の事例や他町村の状況等の情報を入れることは必要であるが、失敗を恐れてできない理由にしてしまうことは、御法度である。
傾聴とともに幅広い情報を収集し、科学的根拠を示しながら説明し果敢に新しいことに挑戦してほしい。
たとえ一時失敗により叱責されたとしても、失敗の原因は何処にあるのかをよく考え、改善することで成功すれば、それは失敗ではない。また、一人で考えるのではなく、同僚職員や町民とチームを組み新しいことに挑戦してほしい。
やりがいのある仕事
住民が何を求め、どういう風に思っているのかを考える基本は、傾聴を伴ったコミュニケーションであり、今後、職員はその能力は磨いていかなければならない。今まで問題を抽出してその対応を予算化することで、早急に解決することが優秀な職員としていたが、今後は予算の制限のあるなか、効果的な事業が求められる。デジタル化が進む時代だからこそ、きちんと人の話に耳を傾ける「傾聴力」を高め、コミュニケーション力を高め、真によろこんでいただき、成果が上がったときのよろこびを「やりがい」として邁進していただきたい。
琴浦町長 小松弘明